成長期に欠かせない栄養素はどのようなものかをお伝えします。まさに多くの中学生が成長期の真っ只中にいるわけですが、この時期は大人の体へと変貌していくために骨や筋肉を作り、成長ホルモンの分泌をしっかりと促すための栄養素が欠かせません。具体的にどんな栄養素が成長期には必要とされていて、それぞれがどのような働きをして、それらを豊富に含む食材にはどのようなものがあるのかをお伝えします。さらにどうしても好き嫌いがあるお子さんがこうした成長期に必要な栄養素を摂取するためにはどうすれば良いかもあわせてお伝えします。
成長期のお子さんに欠かせない栄養素としてとくに下の4つが挙げられます:
- タンパク質
- カルシウム
- マグネシウム
- 亜鉛
もちろんこれらだけを摂取すれば良いというわけではありませんが、特に中学生のような成長期のお子さんにはこれらの栄養素を積極的に摂取していただきたいです。では、各栄養素の働きとどんな食材に豊富に含まれているかを紹介します。
タンパク質
タンパク質は成長期の栄養素として特に欠かせないものです。体を構成するための成分として重要な役割を担っているこちらの成分は体の根幹となるもの(骨、筋肉、皮膚、毛髪、臓器、血液など)を作るための材料となります。更に私たちの体を正常な状態に保つ各種ホルモン物質や免疫機能を担う物質の原料ともなります。骨を丈夫にするといえばカルシウムというイメージをもたらるお母さんも多いかと思いますが、実際にはその土台となるのはタンパク質であり、その土台の上にカルシウムやリンが加わることで丈夫な骨となりますので、健康な骨づくりのためにもタンパク質は欠かせません。
タンパク質を豊富な食品としては、鶏肉・豚肉・牛肉などの肉類、魚介類の中ではマグロ、カツオ、ブリなど更には卵や大豆などの豆類、牛乳、チーズといった乳製品が挙げられます。
カルシウム
カルシウムの働きは丈夫で硬い骨を作ることです。すでにお伝えした通り、タンパク質を土台としてそこにリンなどと一緒にカルシウムがくっつくことで、硬くて丈夫な骨が形成されることとなります。
カルシウムを豊富に含む食材としては乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ)、海産物(わかめ、しらす干し、干しエビ)、青物を中心とした野菜(小松菜、チンゲン菜、切り干し大根)、そして大豆製品・ゴマ(豆腐、納豆、ゴマ)などが挙げられます。
カルシウムについては私たち日本人の摂取量は先進国の中でも低い傾向にありますので、成長期のお子さんには意識して摂取させたい栄養素の1つとカルシウムは言えるでしょう。
マグネシウム
マグネシウムの働きは骨を健康な状態に維持するために骨の強度や弾力性を調整する役割をになっています。また、マグネシウムを摂取するときには一緒に働くカルシウムと一緒に摂取することを意識しましょう。
マグネシウムが豊富な食材としては豆類(大豆(豆腐)、落花生、アーモンド)、魚介類(カツオ、牡蠣)、ほうれん草などがあります。
亜鉛
全身のあらゆる臓器に存在するミネラルである亜鉛は体を正常に保つための300種類以上の酵素に必要な物質です。また、新陳代謝などを活発に行って新しい細胞が作られる際には欠かせない栄養素ですので、まさに新陳代謝が活発な成長期には必須の栄養素と言えます。
亜鉛を豊富に含む食品としては肉類(豚もも肉、牛もも肉、豚レバー)、海産物(ホタテ、牡蠣)、そして納豆があげられます。
好き嫌いのあるお子さんにはどのように栄養素を摂取させる?
成長期に欠かせない栄養素とそれを豊富に含む食材を紹介してきましたが、お子さんによっては好き嫌いがあって紹介した食材を食べられないケースもあるかと思います。その際には子供さん用に販売されているサプリメントを使って不足しがちな栄養素を補うのも検討してみるのも良いかと思います。
一般的によく利用されている子供用サプリメントとしてはハッピープラス こどもカルシウム、のびxのび、部活応援団、モーっとカルシウム、リポビタンDキッズなどが挙げられます。どうしても食べられない食材があるようならこうした商品を利用することを検討するのも良いかでしょう。
まとめ
成長期のお子さんに食べさせたい栄養素とそれらを豊富に含んでいる食材を紹介しました。好き嫌いがあるお子さんのために子供用サプリメントで補うこともお伝えしました。上手に食材と組み合わせてお子さんに必要な栄養素をしっかりと与えてあげてください。