成長期には運動がかかせません。というのも運動を通じて成長期には特に欠かせない成長ホルモンの分泌が促進されるとともに骨にも刺激を与えてくれるからです。この骨に対して刺激が与えられることによって身長が伸びることへと繋がっていきます。成長ホルモンの分泌については運動とともにしっかりとした睡眠も欠かせませんので合わせてお子さんに対してケアしてあげてください。
成長期に適した運動について解説します。お子さんにとってこの時期の大きな目的は身長を伸ばすことではないでしょうか。この目的のために適した運動の１つめの特徴は骨に対して縦方向に刺激が加わること、つまりは体が上下に動く運動が良いです。例えば、バスケットボールやバレーボールといったジャンプをする機会が多い運動が一例といえます。もっと手軽なところで言えばランニングやなわとびもおすすめです。実はランニング中は常に体が上下に揺れているんですよ。
成長期にぴったりの運動（＝身長を伸ばすことに適した運動）の２つめは軟骨に刺激を与える運動になります。このためには全身を使う運動が適しています。代表的なところでは水泳がこれに当たります。その他にも全身を使って楽しむアスレチックやストレッチなんかもおすすめです。難しく考えなくても、小学生までのお子さんだったら外で元気に遊ぶだけでもこうした刺激をしっかりと与えることができますので、天気が良い日は元気に外で遊ばせてあげましょう。
逆に成長期に避けた方が良い運動にはどのようなものがあるでしょうか。最初に紹介したいのはウェイトリフティング、ボディビル、体操といった過度な負荷を体にかける運動です。これらの運動では体の一部にかなりの負荷がかかってしまうため、軟骨を痛めてしまい身長が伸びない可能性が否定できません。ちなみに普通に行う筋トレなら問題ありません。その理由は後ほど紹介します。
長距離走といった必要以上のランニングも成長期には避けたい運動に挙げられます。その理由は体内のエネルギーを大量に消費していまい、お子さんの体が栄養不足になる可能性があるからです。もちろん栄養が足りなくなってしまっては身長が伸びる子も阻害されてしまいます。
同じ理由で種目を問わずオーバートレーニングは禁物です。栄養不足に加えて疲労が常に蓄積した状態では成長どころか怪我の心配があります。くれぐれもこの時期の過度なトレーニングは控えましょう。
成長期に避けた方が良い運動としてよくあげられるのが筋トレです。しかし、この筋トレは先ほど挙げた過度なものでなければ、むしろ成長期に適した運動と言えます。というのも筋トレによって成長ホルモンの分泌促進が期待できるからです。
過度な負荷をかけることによって軟骨を損傷していまい、身長が伸びないケースがあり、このように成長期には筋トレを避けた方が良いという話が広がったのだと思います。しかし、実際には適度なものであればむしろ良いと言えます。
成長期の運動についてどのようなものがおすすめでどのようなものが控えた方が良いかを紹介しました。基本的には過度なものでなければ、運動は身長を伸ばすためにも積極的に行っていきたいところです。